三重県鐵構工業協同組合
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 日本への「鉄文化」の流入は、弥生時代初期、稲作と共に大陸から渡ってきたと考えられています。当初は製品輸入されていた鉄がやがて製鉄方法が伝わり、鉄鉱石や砂鉄を原料とする原始的な製鉄に変り、その後その技術を発達させた「たたら製鉄」が行われるようになりました。やがて天秤フイゴで大きな飛躍を遂げ、近代製鉄の父といわれる、大島高任(おおしま たかとう・1826年〜1901年)の洋式高炉でほぼ完成しました。現在でも大まかな仕組みは、大島高任の設計した洋式高炉と変りません。
 現代に至るまで、鉄は人間の文明の発展に大きく貢献してきました。人間は時代が進むにつれて、鉄をさまざまな形に変え、多様な目的に活用してきました。それまで石や木の道具しか持たなかった人々が、鉄を生産し加工する技術を手に入れた意義は非常に大きなものでした。鉄の鍬(くわ)や鋤(すき)を使うことで、原野を開拓し、農地を確保し、稲作農業をおこしてゆきました。鉄は、人々にとって生活に役立つだけでなく、命を支える金属として、とても貴重な存在となったのです。そして現代においては日用品や巨大建築物に至るまで、常に時代の要請に応えてきました。飛躍する歴史の転換期には必ずといっていいほど鉄の存在がありました。
 人間は鉄の性質を多種多様に利用してきましたが、近年は合金技術(2種類以上の金属や、金属と非金属を混ぜ合わせる技術)により鉄の性質そのものを変化させ、より多目的な素材としての利用を考えています。既に新合金や新素材は我々の生活の中に浸透しています。現在もさらに鉄をベースにした新素材を産み出すために研究、開発が進められています。
 「鉄文化」の発展は、最新テクノロジーとの融合でまだまだこれからも続くでしょう。
 鐵構工業協同組合は、建築鉄骨等、建設用金属製品に関する調査・研究及び、技術の改善・向上を行い、鐵構工業及び、その関連産業の健全な発展を目指します。
 
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